その昔、市民球場のカープファンは軽蔑されておりました。
相手チームに対するヤジの下品さが度を越していたし、負け試合の鬱憤を晴らすように自チームを口汚くののしる。
これはヤジじゃないけど、全国ネットで放映されたクモ男なんて事件も思い出されます。
ただし、そういうのは球場で顔を晒しながら、自己責任のリスクも少しだけ背負っていたのです。周囲からウケたりすると、調子に乗るってのもあったかもしれません。
今、球場でそんなヤジを飛ばすような人は、ほとんどいなくなりました。球場が清潔なのと、関係あるんだかないんだか。
その代わり、そういう素養を持った人は匿名でブログへ進出しています。ここだと顔バレしないので、好きなだけ毒を吐けると。
いやいや、それは程度問題です。
塩田武士は最新刊の『踊りつかれて』(文藝春秋)で、「安全圏のスナイパーによる想像力の欠けた言葉は銃弾に等しい」と表現しておりましたが、まさにそれです。
そういう類のメッセージは、管理者が責任を持って排除するようにして欲しいです。