漫画からの実写版で作られたドラマや映画は、へなちょこなものが多いです。
『サザエさん』とか『進撃の巨人』とか『ゴルゴ13』とか。直近では『仮面の忍者・赤影』があります。
とにかく主人公が偉大すぎて、とても人間では追いつけない。それと、予算の問題があります。円谷プロの怪獣みたいだと、一生懸命に演じている俳優が気の毒に思えたりします。
で、話題の映画『沈黙の艦隊』に行ってまいりました。
これ、なかなかのカメラワークでして、過去の潜水艦映画の全てを凌駕する優れものでありました。戦闘シーンが迫力満点です。
主役の大沢たかおという役者、ほとんど情報を持っていなかったのですが、少ないセリフながら、圧倒的な存在感を示しています。
アメリカを悪者として仕立て上げたところ、トランプ大統領が観たら爆発しそうなストーリー仕立てであるものの、米軍相手にそれを翻弄する様子は、やられっぱなしの現実に疲弊した日本人に勇気を与える作品だと思います。
右翼でもないし、左翼でもないってところ、私は好きな立ち位置でした。