子供の頃、クルマにやたらと詳しくて、駐車場に停まっている車種を次々に言い当てる天才幼稚園児みたいなのがいました。
私はそういうのに全く興味がなく、それがどうしたとばかりに無関心を装っておりましたが、実際には物体の識別能力が著しく欠落していて、ダンプ・トラック・救急車・バキュームカーぐらいしか区別することが出来なかったのです。
それって実は、人間も同じで、人の顔を覚えることが出来ません。なんとか坂48だと、ほとんどが同じに見えるんです。選抜選挙なんて言われても、入れようがない。馬の顔がどれも一緒なのと同じ。白か茶か黒かぐらいです。ハンサムな馬だなんて冗談にしか聞こえない。
だから、映画館では洋画なんか観ません。外国人は、余計に分からないから。
邦画もそこそこベテランの有名スターの占率が高くないと苦しいものがあります。恋愛ものは、ダメ。美形はみんな中央値に寄ってるでしょう?
寅さんシリーズは、主要メンバーが固定されていて、そんなに中央値寄りじゃないので安心感があります。あんまり面白くないけど、分かりやすい。
なので、圧倒的に小説派です。役者に振り回されなくて済むから。そして、それがシリーズものならなお結構。
東野圭吾の加賀恭一郎や湯川学、今野敏の安積剛志や任侠シリーズ、柚月裕子の佐方貞人など安心して読めます。
そして、なんと言っても誉田哲也の姫川玲子がナンバーワンです。主人公は実在しないのに、メチャクチャ人気があります。新刊が出るたびに重版出来だそうで、シリーズ累計500万部突破だとか。そりゃ読めば分かります。完全無欠じゃなく描かれているのが丁度良いんですよ。いないのにねぇ、そんな女性。
『ソウルケイジ』(光文社文庫)は『ストロベリーナイト』に続くシリーズ二作目です。
私の場合、珍しくテレビドラマが先行していたため、小説では読んでいなかったのですが、今ごろになって思い出したように8冊ほどまとめ買いしました。
いやぁ、丁寧に作り込まれていて、私の中でキャラが立っている分、前作よりも面白かったです。『シンメトリー』と『インビジブルレイン』は既読なので、次は『感染遊戯』です。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 17点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 18点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 20点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 18点
【読後感】爽快感・オススメ度 19点
【合計】92点