警察小説が数多く出版されておりますが、犯人との闘いは当然のこととして、意外に組織的な圧力が描かれることが多いです。
県境を挟んでの県警同士の軋轢、政治家や警察上層部の関係者が犯人である場合、公安警察との敵対関係など。
直接の犯罪者よりも、真実に蓋をするような動きが読者の正義感に訴える力をより強く働かせるので、作家も描きやすいんでしょうね。悪い奴が多いほど、ストーリーが膨らんでいく。悪者や無能な人間が多いほど、主人公が引き立つのです。
『ルージュ 硝子の太陽』(誉田哲也著・光文社文庫)は、日米地位協定の不条理をベースに展開する姫川玲子シリーズの第七弾です。
小説なのに、登場人物のキャラが立っていて、連続ドラマを観ているようなワクワク感は相変わらずでありました。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 15点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 16点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 17点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 18点
【読後感】爽快感・オススメ度 17点
【合計】83点