都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

私的面白本ランキング2025①

毎年恒例となった、私が今年読んだ本のベスト10を発表します。あくまで、私が今年読んだものからってことで、お許しください。

まずは、小説部門から。一人の作家からは一冊のみとしています。

 

1位 踊りつかれて(塩田武士)

2位 マスカレード・ゲーム(東野圭吾

3位 雨水(今野敏

4位 アルプス席の母(早見和真

5位 レッドネック(相場英雄)

6位 ストロベリーナイト誉田哲也

7位 沈黙の終わり(堂場瞬一

8位 博士の愛した数式小川洋子

9位 赤ヘル1975(重松清

10位 仮面(伊岡瞬)

 

昨年の1位と2位が逆転しました。『踊りつかれて』は、今年のミステリー界における代表作と言っても過言ではありません。 SNSで、あることないことをメチャクチャ書かれ、自死に至った知人の弔い合戦として立ち上がった主人公が、匿名性で武装した83人の個人情報を公開することで、復讐するストーリーは、現代社会へ一石を投じています。「安全圏のスナイパーによる想像力の欠けた言葉は銃弾に等しい」という表現に痺れました。

2位は安定感の東野圭吾です。ホテルを舞台にしたマスカレードシリーズは、木村拓哉の好演もあって、絶好調だと思います。新作の『マスカレード・ライフ』は私の書棚で渋滞中です。

3位の今野敏は、どの本を読んでもハズレがなく、どれにするか迷いましたが、今年は短編集である『雨水』にしました。切れ味の良い文体が光っています。もう一冊『マル暴ディーヴァ』はコント台本を思わせるもので、そっちの世界へ進んでもトップに立てる人だと尊敬です。

4位は早野和真。テレビドラマ『ロイヤルファミリー』の原作者で、只今売り出し中です。『アルプス席の母』は、甲子園を目指す高校球児のことを母親目線で描いており、いろんな情報が詰まっていました。

5位は『レッドネック』。トランプ大統領を当選させた手法を都知事選に持ち込んだらどうなるかという設定の物語です。深く考えている人と、ほとんど考えない人が同じ一票なのだから、選挙はテクニックこそが全てなのであります。

6位は誉田哲也から。 姫川玲子シリーズは、竹内結子主演のテレビドラマで一世を風靡しました。『ストロベリーナイト』はその原点と言うべき作品です。暴力的な描写が過激なので、ウッとなるところはあるけど、登場人物へのキャラ付けが絶妙に上手い。惹き込まれるように、シリーズ全てを買い揃えてしまいました。

7位は『沈黙の終わり』。 文庫本のコシマキに「堂場瞬一の最高傑作だ」(角川春樹)とあったので、簡単に引っかかりました。流石の角川商法です。だけど、本当に面白かった。上下二巻の長編ながら、テンポが良いので一気読みしています。

8位は『博士の愛した数式』です。これは、随分前に寺尾聰主演の映画で観ましたが、テレ東の番組『あの本、読みました?』に触発されて購入したものです。良いですね。天才数学者と少年の交流を通じて、数字の楽しい世界を満喫させてくれます。江夏豊阪神時代の背番号「28」が完全数だという話、ファンとして泣けました。

9位は『赤ヘル1975』。重松清という作家は、いつまでも昭和の匂いをぷんぷんさせている三丁目の夕日みたいな人です。少年時代の出来事を広島カープの初優勝の軌跡に重ねて追っていく。そこに、友との別れがあったりして、鼻の奥がつーんとします。

10位は『仮面』。読字障害というハンディキャップを抱えながらも評論家として、夜のニュース番組で活躍する人気キャスターをめぐる物語で、怪しげな番組プロデューサーや大手スポンサーが枕営業を画策してきます。そのあたりのディテールが生々しく、中居正広はこの本を読んだのではないかとさえ思ってしまいました。

 

ランク入りはしなかったけれど、『泥濘』(黒川博行)と『逃亡者は北へ向かう』(柚月裕子)もなかなかでした。

書棚には、調子に乗って買い込んだ50冊余りが並んでおり、バイキングで興奮している人みたいになっています。読めると思ったんだけどなぁ?