毎年、恒例の新春番組としてNHKが『あたらしいテレビ』というのをやっていて、そこから最新のトレンドを読み取っていたのですが、今年は何故か取り止めておりました。BSを一個減らしたのもそうだけど、日本放送協会はここのところ赤字が続いているそうで、制作現場でも人材流出が起きているかもしれません。テレビの作り手たちが、ネット的な媒体へ移り始めたような空気を感じます。コンプライアンス強化の副作用が広がっているような…。クリエーターは、ハードルが上がってすぐに諦めてしまうリーダーに着いていこうとはしないでしょう、きっと。
そんな中、似たような趣旨で始められた番組が、テレビ朝日が夜中にこっそり始めた『令和ロマンの娯楽がたり』です。これも年一の企画で、今年が三回目だと。出演者を見れば、今が旬で勢いのあるタレントがわかります。
今年のメンバーは、令和ロマン・朝井リョウ(作家)伊沢拓司(クイズ王)金井球(ラジオパーソナリティ)加納(Aマッソ)ぐんぴぃ(春とヒコーキ)蓮見翔(ダウ90000)三宅香帆(文芸評論家)TaiTan(ラッパー)屋敷裕政(ニューヨーク)永野(ピン芸人)でした。ぐんぴぃ以外はいずれも尖った論客で、さまざまな娯楽やカルチャーに関する謎や疑問をひたすら分析して語るという趣向です。
番組の「2026年はこいつを青田買いしろ」のコーナーで、「んば!」(熱焼江うおによる漫画)「はくしむるち」(豊永浩平による小説)「ピ夜」(大学生の男女漫才コンビ)「≠ME」(=LOVEの妹分アイドル)「メンバー」(独特なリズムネタの漫才師)「インソンソン」(YouTuber)が紹介されていました。
ちょっとだけ、首を突っ込んでみようと思います。
高比良くるまが「最近トーク番組が増えているのは、流行じゃなくて制作費が縮減されたからだ」と分析していたのに大いに納得です。
本当に面白いものは、有料のサブスクやNetflixへ移行していく。ダウンタウンチャンネルやWBC中継が、そのきっかけになるんだとも。なるほどねぇ。実質の値上げが、ここにも見られました。