自民党がここまで追い詰められたのは、安倍晋三暗殺以降明るみとなった「統一教会問題」と「裏金議員うやむや問題」に因るものでしょう。
そういうアキレス腱を抱えて政党支持率が低い中、高市総理の異常といえるまでの人気を背景に解散の手を打ったところ、思いがけない中道改革新党の誕生で、今度はシナリオになかった消費税減税のアドリブを発信しました。なんだか厚塗りを重ねる連続で、政治がメチャクチャになっています。
高市早苗は、自分を選ぶか辞めさせるのかの選挙だと言って、短絡的で考えの浅い無党派層を引き寄せる戦略です。
パンダに一目会いたいと思うような人は、こうしたイメージ戦略でイチコロだと思う。無党派層って、そういう人たちです。
「自民党と日本維新の会で過半数の議席をたまわれましたら高市総理、そうでなければ野田総理か、斉藤総理か、別の方か。間接的ですが国民の皆様に内閣総理大臣を選んでいただくことにもなります」
この論点ずらしは、詐欺師のテクニックです。
脳内に変換された総理大臣のビジュアルで決断を迫る。選挙区の立候補者なんか関係ありません。
与野党の双方とも「減税をしない」ことが長期的には国家全体にとって合理的であると分かりながら、選挙で票を獲得するために「減税をする」という主張になってしまい、将来の財源をどうするつもりなんでしょう?
誰かが「囚人のジレンマ」と言ってましたが、私が思ったのは「朝三暮四」です。
党首討論で減税に言及しなかったのは、チームみらいの安野貴博だけでした。それよりも社会保険料をなんとかするべきだと。ここの党は、今回立候補者が15人です。参政党は190人ですって。気持ち悪っ。
いやいや、本当にやるべきは節約です。自民党がばら撒いた予算、例えば「OTC類似薬」などに、メスを入れれば大きな削減効果が生まれます。医師会なんて関係ない。そう、議員定数も減らせば良いし、くだらない大学への補助金も止めればいい。JAも放っておきましょう。政治献金なんて貰っているから、あちこちでキックバックが起こるし、議論しようにも数の力で押し切られていたのが今までです。
総理大臣こそ変わるものの、政権与党が続く限り、そういう流れを変えることはできません。その結果、こんな国になってしまったのに、なんで誰も大きな声を上げないんだろう? 少なくとも自民党はおかしいです。これまでの公明党もおかしかった。
最近思うのは、民主主義の限界についてです。
すっごく考えている人の一票とボーッと生きている人の一票が同じだなんて、やっぱりヘンだと思います。
少なくとも30年先の将来には、思いを馳せるべきだと。そうでないと、議論にならない。
65歳以上の老人には、選挙権なんか与えない方が良いと、こっそり考えているのであります。