中学の同級生が小説を書きました。
昔から独特のワードセンスを持っていた彼は、生物研究会に所属していて、将棋部の私とはちょっと路線の違う次元におり、一体どこから情報を得ているんだろうと謎の存在です。妙に明るいオタク気質ってのが斬新で、ときどき外国人と話してるみたいになる。ベースになっている知識量に差があると、こうなるんだとの実証実験のような感じ。噛み合ってはいません。
その後、彼は東京12チャンネル(現テレビ東京)へ就職し、年に一度のクラス会で軽く挨拶する程度の関係でした。年賀状は続いているんですけどね。久しぶりに会ったとて、会話が弾むわけではない。そんな感じ。
同窓会の会報誌で、彼が自身の経験をもとに本を出したと知り、早速取り寄せます。
『シバの女王と12チャンネルの怒れる男たち』(三田慈朗著・文芸社)は自伝的青春小説です。
バブル期のマスコミ業界にあって、キー局でもローカル局でもないテレビ局に身を置いて、普通でない常識の上司や先輩とまみえながら、成長していく物語です。
優越感と劣等感という感情が、ジェットコースターのように渦巻いていく展開が、わかるなぁって感じでした。
いやいや、サラリーマン社会は我慢する力が出世の源なのであります。