毎週、欠かさずに観ているのが『そこまで言って委員会』です。
やしきたかじんの時代からですから、10年以上続いていると思いますが、その時々のテーマに沿って、8人の論客が激しく意見をぶつけ合うスタイルは変わりません。番組で初めて知るような政治経済用語も多く、本当に勉強になります。
最近、準レギュラーとして活躍しているのが竹中平蔵です。
この人、小泉純一郎のブレーンとして正体を現し、聖域なき構造改革の旗を振っておりましたが、玄人筋の評判が悪く、どうなんだろうと不思議でした。番組では、論戦がエスカレートしても興奮することはほとんどなく大人の対応で、理路整然とした語り口が分かりやすく、どちらかと言うと好意的に観ていたものです。ユーモアがあって、面白いと。
まぁ、直接の利害関係がなければ、そんなもんです。見た目でざくっと判断します。
ここのところ、ハズレの小説が続いたので、口直しに相場英雄が満を持しての登場です。
『楽園の瑕(きず)』(小学館)。相場作品は、実在する会社・人物・事件をモデルとして描かれるので、ストーリーを追いやすいのが最大の魅力です。本作は、地方創生をテーマとしたものですが、山梨県が舞台となっていて、この地で読むのに相応しい。
そして、主要人物である兵頭孝吉はまるで竹中平蔵そのもので、興味深く読み進めたものの、反吐が出るほど嫌いになりました。
売国奴というのはともかくも、アイデンティティである学者として書かれた論文は、海外からの盗作だとまで描かれていて…違うんだったら名誉毀損で訴えてもと思うけど、結構本当なんだろうとすっかり流されています。
【テーマ】タイトル・時代性・学習性 18点
【文章技巧】読みやすさ・バランス 17点
【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 19点
【構成】つかみ・意外性・スピード感 19点
【読後感】共感性・爽快感・リアリティ・オススメ度 20点
【合計】93点