都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

白い犬とワルツを

なんだかよくわからないけど、ベストセラーだという評判をもとに苦手ジャンルの翻訳ものである『白い犬とワルツを』(テリー・ケイ著・新潮文庫)を取り寄せました。

みんなが良いと言ってるものは、大体において良いものだと、経験的にはそうです。

だけど、背景が違うと、感じ方が全く違う。

この作品は、アメリカの南部で暮らす老人が、50年以上連れ添った最愛の妻を突然の病で亡くしたところから始まります。
自身も病を抱え、足が不自由な主人公は、深い喪失感から生きる気力を失いかけていました。7人の子どもや配偶者、それに28人もいる孫たちが、彼を心配して寄り添うものの、一人で余生を生き抜こうと、子どもたちの過保護な提案を拒み続けます。
そんな彼のもとに、ある日、どこからともなく1匹の白い犬が姿を現し、彼のそばに寄り添うようになりました。
しかし不思議なことに、その白い犬は、彼以外の人間には姿を見せようとしません。子どもたちは、父親が認知症になり「見えない犬」の幻想を見ているのだと心配し始めます。ところが彼にとってのその犬は、心を通わせられる唯一無二の相棒でした。彼は犬と楽しげにワルツを踊るような穏やかな日々を取り戻していくのです…って話。わざわざ白いって言うところ、意味があるんでしょうね、きっと。

最愛の妻を失ったり、大勢の子どもや孫に囲まれたりしていると、没入感が違うと思うんだけど、事件らしい事件など起こるべくもなく、淡々と過ぎていく日常ですから、独り者の私には、ただただ苦痛でした。ルームランナーの上で走り続けているような感じ。う〜ん、人生経験が偏っていて浅いと、感受性に足りないものがちょこちょこ出ているんだとのプレッシャーに押されています。ベストセラーねぇ。
 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 16点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 15点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 14点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 15点

【読後感】共感性・爽快感・リアリティ・オススメ度 15点

【合計】75点