都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

プリズム

人間は、他人に見せている自分と本当の自分とは違っていて、一種、仮面を被って生活しているようなところがあります。

本当はこう思っているけど、そんなことを言ったら、とんでもないことになってしまうので、口を閉ざしておく。それが、知性であり理性でもあるのです。あったりめぇですね。ただし、酔っ払ってコントロールできなくなって、ブレーキが効かない時もあるので、気をつけなきゃいけません。溜めていた感情が爆発するのも危険です。仮面が剥がれないように、それぞれで工夫しています。そばにフォローしてくれる味方がいると、心強いですね。そういう意味で、心を許せる家族や親友の存在が欠かせません。ひとりぼっちは要注意です。

 

精神分析の創始者であるフロイトは、人間の心の中にある本能的な欲求や衝動の貯蔵庫のことを「エス」と定義しました。これは、脳内の無意識領域であり、食欲・睡眠欲・性欲などの生命維持に関わる欲求に基づいて、感情・衝動などをエネルギーとして生み出すものです。

これに対し、道徳や倫理観に則って、社会のルールを忠実に守ろうと意識するのが自我(エゴ)。

意識するエゴと無意識であるエスのバランスを取りながら、独自の個性を発揮するのが人間であると。

う〜ん、エスの領域を上手くコントロールできないと、ヤバい人になってしまう。精神世界も深入りすると、混乱しそうではあります。

 

『プリズム』(百田尚樹著・幻冬舎文庫)は、解離性同一障害をテーマとした恋愛サスペンスです。

多重人格をどう捉えるかについては、人それぞれでしょうが、そばに寄らない方が賢明だということは、よく分かりました。

 

【テーマ】タイトル・時代性・学習性 16点

【文章技巧】読みやすさ・バランス 18点

【人物描写】キャラクター・心理描写・思い入れ 15点

【構成】つかみ・意外性・スピード感 16点

【読後感】共感性・爽快感・リアリティ・オススメ度 15点

【合計】80点