都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

呪文のうどん

当店は、刺身定食がメインであり、その内容にも相当の自信を持っております。
なので、看板にも『とれたて刺身定食』や『刺身定食限定50食』なんて掲げていますし、入口にあるホワイトボードやテーブルに置いてあるメニューには、“本日のオススメ”として必ず『刺身定食』が書かれているのです。
しかしながら、一部の主としてお年寄りには、この思いが全く通じません。
入店するなり、

  「うどん、あるかね?」

ですから。

どうも、「外食はうどん」と決めているグループがあるらしい。
これは、刺激が強い都会の人には分かりにくい感覚かもしれませんが、田舎には自分の中に型を決めて、そのやり方・考え方を崩さないというイチローみたいな人が多いのです。
だから、外食はうどん。
食べたいからというよりも、決まりだから、理屈なんてない。
そんな気がします。

だって、おかしいでしょう?
ウチの店、『とれたて刺身定食』750円、『ごぼ天うどん』800円ですよ。
こちらも、儲かるけど(うどんは原価率が低い)作りたくない(保存の効かない刺身を捌きたい)から、その意思を示しているつもりなんだけど、このグループはメニューを見ないので、関係ない。
1キロ先には、専門店で一杯380円の美味しい店もあるのにねぇ。
じゃあ、何で(うどんを)置いてあるかというと、大勢で来たときに、食べるものがないと困るから。
実際、胃を全摘していて、うどんしか食べられないなんて人も、結構いるんです。
そんな人にとって、食事は消化するものであって、楽しくはないかもしれません。

それにしても、外食って、普段、家で食べないようなものを注文するイベントだと思っていたので、こういうのは計算外でありました。
人間いろいろであります。