お店には、お客様から見えない裏手にバックヤードがあって、食器や食品の在庫が保管されています。
トタン屋根のプレハブ作りのため、すきま風も多く、夏は暑くて冬は寒いという構造。
冷暖房も付いていないので、長居は無用って感じです。
この屋根で、最近、ガタンゴトンと大きな音がするようになりました。
どうやら何か生物が住み込んだようです。
こういう問題が起きたとき、私の場合、先送りする体質でして、敢えて原因究明しようとは思いません。
国家主席の息子だろうが、中国人の船長だろうが、ホイホイ帰してしまいます。
臭いものにフタ。
昨日のこと、このバックヤードで調理のおばちゃんと注文の確認やりとりをしていたところ、何となく第三者の気配が。
何気に天井を見上げると、器用に梁を渡る怪しい物影。
イタチでした。
バッチリ目が合うと、カンニングがバレたみたいな気まずさで、さっさとフェイドアウトします。
なるほど、敵も必死だからねぇ。
イタチかぁ。
ということで、彼(彼女?)のことを“小野田さん”と呼ぶことにしました。
さすがに、穴は塞がないとダメですね。やれやれ。