都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

芋づる式

私が通っていた高校は、いわゆる大学の付属校で受験がないため、至ってのんびりしておりました。
そんな雰囲気のなかで、クラブ活動に励む者、趣味に走る者、ナンパに夢中な者(当時はダンパが流行りでした)といろいろでしたが、もう一つ有力なグループが麻雀派でした。
面白いですもんねぇ、ゲームとして。
しかも、お金がかかる。
強ければ、稼げるんです。
これはもう、頑張るしかない。
中には、イカサマの研究をする者もおりました。
積み込みにオキザイ(サイコロの目を決める)なんて、素人がすることじゃありません。
この麻雀派の多くは、落第生の集まりでもありました。
使うエネルギーが違ってますもんね。
こうして世間を知っていくのもまた、青春の蹉跌でございます。

闘いの場は、学校から10キロ以上離れた駅近くにある雀荘です。
そこなら見つからないと、もういい気なもんで、タバコをくゆらせるのも当たり前。
でもねぇ、制服着てますから、どこの高校かはバレバレでした。
親切な人が、見かねて学校へ連絡してくれるんです。いわゆるタレコミ。
そんなとき、見回りに駆けつけるのは、体育教師の役目だったのです。
いたんですよ、ひとり「オレは今まで沢村忠(註:キックの鬼)以外に負けたことがない」と豪語する空手バカ一代
そんなのが乗り込んでくるもんだから、そこはもう一気に修羅場です。
四人捕まりましたが、後は窓から逃走したり、もう目茶目茶。

そこから先は、取調べです。
逃げたヤツの名前を言えと。
しかし、そこで喋っちゃったらオトコがすたります。
いや、むしろ仲間から相手にされません。
どっこい、敵もさるモノ、ひっかくモノ。
あらゆるプレッシャーを駆使して、口を割らせようとします。司法取引。
このあたり、ほとんど大阪地検でありました。


なんか、そういうこと、思い出しました。