大災害が起こったときに、なすべきことは五段階に分かれる。
「救助」→「救済」→「復旧」→「復興」→「振興」
堺屋太一氏は、週刊現代誌でこう語ります。
「救助」とは、被災者の生命を救うこと。
「救済」とは、被災者の生活支援。
「復旧」とは、被災地を元の環境に戻すこと。
「復興」とは、よりよい未来図を持った再建事業。
「振興」とは、新しい世の中を創ること。
そして、この大ピンチをチャンスに変えるべく、新しいビジョンを掲げよと。
具体的には、道州制の導入や金融財政変革・公務員制度改革などが挙げられていました。
この機会に、東京一極集中を廃し、これをやらせたらここが一番というようなナンバーワンのこだわりを持った個性溢れる地域社会創りをせよと提唱しているのです。
今までの地方都市といえば、都会にあるのと同じものをスケールダウンさせて、そのまま持ってくるものだから、いつまでたっても東京的なものに追いつくことができず、そのことが若者離れの大きな理由となっておりました。
だからこその発想の転換ですね。
これほどまでに受けたダメージを創り直すチャンスととらえることができれば、それは大きな夢にも繋がります。
そのためには、関東大震災後に置かれたような『復興院』の創設が急務だと。
こういうところのリーダーに、官僚も閣僚も経験した堺屋氏こそが相応しいと思うんだけど、どうでしょう!?