都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

アフラックのこと

アフラックという会社ですが、2000年より前は“アメリカンファミリー生命保険会社”という名前で営業しておりました。
AFLACという表記が分かりにくいことと、ファミリーという名前に親しみを持てるというのが、当時の経営判断だったように思います。
そのころ、契約の主体は生保に珍しい家族契約でしたからね。
そんな意味からも、あらゆる国内保険会社の中で、最も優れた名前であるとの自負がありました。

ところが、米国の本社は違う考えを持っておりました。
アメリカには、生命保険会社が1,800近くあり、社名にアメリカンが付いているのがゴロゴロ。
混乱する原因であり、企業としてのアイデンティティ(CI)が問われていたのです。
そこで、広報担当者は考えました。
なんとか、アフラックという社名を全米にハッキリ認知させる方法はないものかと。

で、いるもんですね、賢い人が。
多分、広告会社のクリエーターだと思うんだけど、アフラックという発音がアヒルの鳴き声に似ていることに着目したのです。
それで、あのCM.
本社のものは、ドラマ仕立てになっていて、ユーモアセンスにあふれたオシャレな映像でしたが、これの評判がよく、あっという間に知名度アップし、自信を深めました。
日本社も同じようにしてもらおう。
かくして、アヒルが上陸し、ジャパニーズスタイルにアレンジされた次第です。

そうそう、日本社では、最近、家族契約みたいな販売スタイルは、ほとんど見られなくなりました。
いや、むしろそんな商品は売るべきでないと考える人のほうが多い。
それは、何故でしょう?


正解は、離婚が当たり前のように増えたからです。
発売当初、主たる被保険者の配偶者を保障するという契約で、突き進んでおりましたが、長い年月の中で、戸籍に変動が起きるのは当然のこと。
そのとき、受取人変更手続きがされてなかったりしたら、大混乱でありました。
ひと昔前は、レアケースだと思われていたんですけどねぇ。
時代とともに、いろんなことが変化していくのであります。