都会のネズミと田舎のネズミ

時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。

オフレコ

広報の仕事は、パブリック・リレーションズ、いわゆる社会との関係性を良好に保つためのもので、それを最も簡便に行うことが出来るのが、トップに対して行われるマスコミ取材です。
トップが小泉さんみたいに発信するタイプだとマスコミ受けが良くなるし、野田さんみたいに慎重だと憶測を交えて懐疑的になる。

前職での私のボスは、小泉タイプでした。
とにかく、記者が喜ぶような話をユーモアを交えて大きく拡げます。
一度会っただけの人を友人と呼び、二回目以上は親友にとそんな調子。
さらには、サービスが過ぎて、脚色することだって普通です。
さんざん話し散らかした後、「若林さん、後で原稿をチェックさせてもらいなさい」なんてことだってありました。

本来、これは無理なんです。
マスコミが事前に取材対象の検閲を受けるなんて。
広告だったらアリだけど、取材記事はそうはいかない。
ところが、タマにそういうのもありました。
何せ、ボスの周りには新聞社のトップがお友だちとしてズラリ。
呆れるほどに人間関係を築いていて、特別扱いされておりました。
逆に言えば、こういう本音で話す人は、面白いんです。
原稿の見出しを考えながら、関連資料まで渡し、新しいネタまで提供する。
だから、取材した記者がファンになってしまいます。

そうは言いながらも担当の私は、ヒヤヒヤものです。
帰り際のエレベーターでペコペコ謝りながら、「ここはちょっと大げさに言いすぎですけど、そこんとこよろしく」みたいな挨拶(謝罪とお願い)を繰り返していました。

唯一、妥協のなかったのが田原総一朗氏でした。

  「それは、おかしいな。さっき言ってたことと違う」

話の流れで、保守にも革新にもなるもんだから、本当に言いたいことが分からないらしい。
そりゃ、そうです。
思想で喋ってるんじゃなくて、相手を喜ばそうとしてるだけなんだから。
まぁ、銀座の一流クラブのママみたいな、そんなボスでした。
だけど、誰からも可愛がられるところは人後に落ちません。
そんなこんなで、みんなに守られておりました。


オフレコの懇談会での冗談話を取り上げて、責任を問うってやり方はどうなんでしょう?
放射能、つけちゃうぞ」も「これから犯しに行く前に」も、品性下劣ながら、冗談です。
しかも、正式な場での話じゃありません。
先生に「怒らないから言いなさい」って言われたので正直に話したら、すごく怒られた、そんな感じであります。