2005年からプロ野球に取り入れられたのが、「育成選手制度」です。
これは、巨人の清武元代表が積極的に推進していたもので、社会人野球が親会社の業績悪化により、チームが消失していく危機感から、早めに受け皿をと考えたようです。
各球団の育成選手数と監督・コーチ(カッコ内)の数は、以下のとおり。
巨人 23人(30人)
ソフトバンク 21人(27人)
広島 12人(19人)
阪神 9人(21人)
ロッテ 9人(18人)
ヤクルト 7人(18人)
オリックス 7人(22人)
楽天 6人(20人)
中日 4人(21人)
横浜 4人(19人)
西武 2人(18人)
日本ハム 0人(17人)
この場合、大事なのが、育成を担当するコーチスタッフであって、この部分を清武氏は守りたかったのであります。
ってことを予言するようにまとめてあるのが、『プロ野球 球団フロントの闘い』(工藤健策著・草思社)です。
この本はスゴい。
10月25日の発刊なので、決まっていなかったことだらけなのに、巨人軍内紛やベイスターズフロントの問題点、中日監督の解任問題まで言及しています。
その取材力はハンパじゃありません。
今年のオモシロ本で、ノンフィクション部門のダントツナンバーワン。
是非、ご一読ください。