規制緩和の流れから、銀行による生命保険の窓口販売が始まりました。
これは、生命保険にとって、禁断の木の実であります。
なぜなら、販売能力が従来のもの(営業職員や代理店)よりも数段優れているから。
金融知識・実働部隊数・信用力・顧客情報…何から何まで圧倒的です。
そうなると、生保本体は、銀行に依存するようになります。
そして、今までの現場に対策がないまま、対応が疎かになる。
既存の営業現場に沈滞ムードが蔓延し、そうする間に市場自体が荒れていく。
耕してませんからね。
仕上げは、銀行の方針変更、売り止めです。
だから、当てにしてはいけないんだけど…
すっかりハマってます。
まさに窓販中毒の生保業界。
販売網もズタズタで、最後に残るのはインターネットってことも!?
銀行としては、満期になった預金や退職金などを逃さないため、利率のいい生保に目を付けたってことです。
自分のところでは、超低金利なので、それより数段利回りがいい生保を利用する。
銀行には、3~4%の販売手数料が入りますから、それでもいいんです。
そして、お客さんは銀行から入ったので、保険契約については、銀行が相談窓口。
生保からコントロールは利きません。
そもそもこういう入り方は、高齢者が多いので、銀行の言いなりになりやすいってのも問題かも。
一時払い商品は、極めて危険であり、調子に乗っていると痛い目に合います。
何せ、保障じゃなくて金利で誘導されてますから、解約リスクが高いってこと。
近い将来、いくつかの老舗が店をたたむような気がしています。