友人が大物ミュージシャンと不倫しているときに、どうやって忠告するかは難しいところです。
盛り上がってるところへ水をかけるわけですから。
そして、このとき、忠告する友人がどういう状態にあるかも大きな問題です。
本当は、いろいろ聞いてもらいたい(ちょっとは自慢したい心理もある)のに、その友人が幸せ一直線な感じでいて、話を早く片づけようと、
「あんた、それはあかんで」
なんてひと言で済ませようとしたら、白は黒に一気に裏返るのです。
「こいつ、(私のこと)何も分かっちゃいない!」
そういうゴチャゴチャした空気は、細木先生みたいな人が最も得意とするところ。
相手にしゃべるだけ話させて、目から真意を汲み取り、言葉を選ぶ。
ポイントは、五割の肯定と五割の否定ですね。
「盗人にも五分の理を認める」(カーネギー著・創元社『人を動かす』より)ってこと。
こいつアホだなぁと斬り捨てず、何故そんな風になっちゃったんだろうと思いやるのが、霊能者になるコツなのです。
同居している女性は今日も言っているのでしょう。
「ゴチになります!」