「先取点を取れば、日本のペースです」
「もう1点、欲しいですねぇ」
「最後はシュートで終わりたいです」
「人数が多いから、有利ですよ」
「ここは、集中しなきゃ、集中です!」
うーん、いりませんね、こんな解説者。うるさいだけ。
本当は、何故、そうなってしまうのかとか、その選手の何がスゴいのかとか、誰々の動きが落ちてきたとか、画面だけでは見えてこないところを触っていくのがプロの仕事だと思います。
こんな風だと、コーチや監督はできません。
何故、そうなってしまうかといえば、そもそものことばを持っていないから。
ことばが少ないと、表現が拡がらないのが、最大の問題でありまして、相手の理解に合わせて、いろんな伝え方ができないと、良い指導者になれないのです。
サッカー界に、外国人監督が多いのは、そのせいなんでしょうね。
つまり、勉強している日本人選手が少ないってこと。
敢えて、誤解を恐れずに言えば、代表クラスに大学卒の選手がほとんど見当たらないのと関係ありと睨んでいます。
プロ野球ですら、選手の半数は出てますからね、これは特殊な業界です。
職人の世界に近いかな。
走ることが主体のサッカー選手としてのピークが20代前半なので、こういうことになるのでありましょう。
大学なんかへ行ったら、旬を過ぎてしまう。
ここで問題なのは、勉学のモチベーションを失ってしまうことです。
身体だけ鍛えて、首から上がスッカラカンのタイプは、サッカー界に本当に多い。
とは言うものの、ここへ来て、海外組がどんどん増えているのはいいことだと思います。
お山の大将が留学することで、人間関係も含め、学び取るものがたくさんあるからです。
ってことは、サッカー界の未来は明るいかも。
論理的な思考が加わることで、いろんなムダが削れていくのであります。