都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

外来の傀儡

日本プロフェッショナル野球組織(NPB)における最高責任者であり、かつ最高の権限を有するとされているのがコミッショナーです。
第二次大戦が終結してプロ野球が再開するに当たり、選手の引き抜き合戦がヒートアップしたのを憂慮した占領軍が、球団関係者の話し合いで最高の権力を有する者を選出させ、その裁決に従うことで、球界の民主的な自治を促したことから定着したと言います。
こんなことまでも口出しされてたんですね。
まぁ、自発的に作ったものでないので、おざなりになるのは仕方ないのかもしれないけど、ここへ座るのは、野球界の人ではありません。
ルールなんか、知らなくったっていい。
検事総長だとか大学の学長だとか銀行頭取だとか、前職が立派な肩書きを持った人が飾られていました。
人選にあたっては、讀賣新聞主筆が影響力を持ちます。
今までは、そうでした。

ところが、今回、加藤良三コミッショナー(元駐米大使)の再任について、パリーグの複数球団が難色を示しているんだそうです。
反対の理由は、WBC日本代表の編成が遅れていることと実績不足であること。
しかしながら、それは表向きのもので、実際には、セ主導で行われていたコミッショナー人選方法を変更したいという思惑と、テレビ放映権を各球団管理から米大リーグのように機構側が一括管理して、利益を12球団に分配することを要求してのものなんだとか。

これは…、ナベツネ的なものの排除ですね。
渡邉恒雄氏と小沢一郎氏が重なって見えます。

思えば、昨年の震災後開幕問題にしても、ナベツネ氏の意を汲んで、反対するパリーグ選手会、さらには文部科学省を説得に回る始末。
大所高所からの卓見や調整能力はゼロでした。
そして、ジャイアンツが新人獲得に申し合わせを遥かに超える金額を支払ったことも黙認し、原監督が暴力団関係者に接触したことを調査せず、挙げ句の果てに「野球に集中して頑張ってください」と激励しただなんて、開いた口が塞がりません。

球界は、パ・リーグを中心に大きく変わっていくのであります。