都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

キンカンショック①

中学二年のとき、陸上競技部に所属していました。
運動部とは言うものの、個人競技という性格もあって、上下の規律が緩く、練習にはほとんど参加しない幽霊部員。
ただし、三重県の伊勢で行われる夏の合宿には、喜んで参加しておりました。
自分たちの同期の人数が多かったので、修学旅行みたいな気分です。
普段、走り込んでないから、練習はキツかったけれど、それ以外は楽しい。
布団に入っても、寝ちゃいません。
元気が余ってる。
そして、『キンカン』と呼ばれていた夜の儀式が待ち遠しいから。

お察しのとおり、ターゲットを決めて押さえつけて、塗るんです、キンカンをあそこに。
それで悶絶する姿を見るのが何とも言えません。
最初のうちは、一人しかいない下級生にやってたんだけど、敵もさる者で、抵抗しないで無反応にするという技を開発し、盛り上がらなくなっちゃいました。
そこで、我々はなんと、上級生に目を付けます。
一人、成績がズバ抜けていいんだけど、喋り方やリアクションがちょっとヘンなT先輩を標的に。
ひどいでしょう?仮にも先輩。
だけど、群集心理というか、ノリってのは恐ろしい。
明日は帰京する最後の夜に、バカどもは決行したのです。

(つづく)