都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

キンカンショック②

旅行における非日常は、布団の存在にあります。
つまり、マットを敷き詰めた状態なので、動きやすい、倒れやすい。
だから、プロレスごっこに向いているのです。
教室だったら出来ないような技がかけられますからね。
そして、その流れから、重なり合って、押さえつけるのがパターンです。
アホですからね、毎日、同じような繰り返し。

こういうのは、人によって感じ方が違うかもしれません。
笑って済む人と済まない人。
Tさんの場合、済まない人でした。
そして、アホどもが自分に向かってきた場合のシミュレーションもあったような。
なんせ、いくら言動が変わっていたとしても、クラス一番の秀才ですから、アホの考えてることぐらいは簡単に分かる。
それでも、計画は実行されました。
プロレスごっこの流れから、突如として襲いかかり、次々に覆いかぶさる。
そして、パジャマのズボンに手がかかったとき

  ツーン

私の太股に違和感を覚えました。

  「ちょっと、タンマ、タンマ」
  「なんか、おかしい!ちょっと、止めろ!」
  「オレ、おかしいんだ!電気、点けて!」

なんと、小さなナイフが刺さり、ちょっとだけ出血しておりました。
いや、そういうことです。
そのときの気まずさといったら、もう。
被害者だけど、加害者ですからね。
そこまでの事情を知っていた顧問の先生も、どうしたらいいか、分かんない感じ。
誰を怒ったらいいのやら、自分も含めて。
幸い、私のキズは刺さりどころがよかったようで、ほんの少し出血しただけで収まりました。
なので、何もなかったように、電気を消して、就寝したように、ボンヤリ覚えています。
忘れたい過去なので、それ以上は思い出せません。
もちろん、部外者にも言いませんでしたし、ましてや親にもずっと言えませんでした。


当時、イジメていたつもりはなかったけれど、大勢が一人に向かって本人がイヤがることを仕掛けるのは、やっぱりダメですね。
青春時代の一番苦い思い出です。