旅に出て、いつも思うのは、たくさん消費して帰ろうとするのに、買いたいと思わせる商品がないっていうこと。
秋芳洞なんかはその典型で、呼び込みに熱心な店がズラリと並んでいるけれど、品揃えがロクなものじゃない。
日持ちするのがテーマなので、店頭に季節性と活気がなくなるのは無理からぬ話です。
パッケージがくすんでいると、どんよりしますからね。
これは、東京の世田谷に住んでいたときにも感じていました。
全然、お客さんが入っていないんだけど、潰れないで存在し続けてるお店。
やっぱり、日持ちするような品物ばかり並べているので、どんよりしています。
これらが成立しているのは、土地と建物が世襲されていることにあります。
他人を雇っていなければ、そんなに売上げがなくとも、なんとかなるって寸法です。
だけど、それじゃなんのために商売しているのか分かりません。
お米屋さんだから、お米を揃えるんじゃなくて、ご飯を美味しく食べるための提案がないと、消費者が振り向かないってことです。
値段の勝負になると、量販店に敵いませんから。
誰がやっても同じような手法では、人口減少経済の中で、生き残っていけないのです。
そのことに気付いていない経営者が、あまりに多い。
そう、思います。