都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

はじかみ

生姜の芽を使った食材で、酢漬けにしたものを“はじかみ”と言います。
語源は、その姿から「はし赤み」がなまったものとされており、当店では煮魚の付け合せとして使っています。

で、今日ははしがみの話。
ジャイアンツの戦略コーチ橋上秀樹氏です。

覚えておりますでしょうか?
今季ペナントレースの私の順位予想。
結構、いい線いってるんだけど、唯一大きく外したのが巨人の一位です。
私の予想では、4位でしたからね。
清武問題の余波で、相当に混乱するものと思っていたのですが、これをコントロールできたのが、皮肉にも清武遺産の戦略室だと睨んでいます。
その責任者が、橋上コーチ。
今年のジャイアンツは、出だしで大きく躓きましたが、これがよかったようです。
つまり、トップが吠えまくってバタバタしたときに、説得力を持ったのが、戦略室の挙げたデータだったということ。
物事には、原因があって結果があるわけで、何故そうなったかの分析が正しければ、対策が打てるというもの。
楽天・野村前監督から全面的な信頼を得て、チームを2位に押し上げる原動力となった橋上コーチの言葉には、それまでの巨人にない「野村の教え」が詰まっていました。
そもそもカウントには、0-0から3-2まで12通りがあって、その状況によってそれぞれの心理状態が変わってくるなんぞは、目からウロコの話です。
狙い球を絞って、初球からガンガン行くという考え方は、もともと素質に恵まれた選手の才能に火を付けるのにもってこいでした。
バーンと来た球をドーンと打ち返すみたいにやってくれてたら、簡単だったんだけど、どうやら頭を使い始めたようです。
そのことの重要性にスタッフが気付いたってこと。
今年から予告先発になったのもプラスに作用しています。
あーあ、気が付いたんだ。

日文新書から出ている『野村の監督ミーティング』は、その弟子橋上秀樹コーチによって著されたもの。
考えることと変化することの大切さを分かりやすく説いた名著です。
アッという間に読めました。
改めて、野村監督の(野球人としての)偉大さを知りました。
もう少し、監督姿を見ていたいと思った次第です。