宮部みゆきと言えば、『模倣犯』が代表作ですが、そのほかにも直木賞受賞作品である『理由』や山本周五郎賞受賞の『火車』、『名もなき毒』など、胸を打つ作品がズラリと並びます。
近年は、時代物に取り組んでいたので、私とは波長が合わなかったのですが、久しぶりに『ソロモンの偽証』で現代ミステリーへ戻ってきました。
これが、イジメ問題やモンスターペアレンツ、マスコミの行き過ぎた報道などを取り上げた、今の世相にピッタリの内容です。
741ページの大作ですが、この中では完結しておらず、よくよく見ると『ソロモンの偽証 第一部 事件』だと。
そして、この先三部まであるんだと。
エーッ!!741ページも我慢したのに、これで三分の一だとは。
ちょっと泳ぐだけと言われたのに、トライアスロンに参加した気分。
この物語は『小説新潮』に九年間連載していて、すでに終わっているのだけれど、三部に分けて、なおかつ日にちをズラして販売するようです。
ジャパネットたかだみたいだねぇ、新潮社、エラい!!