こちらで生活するまで、山というものは国の管理下にあり、そこに生っている木の実や花は、勝手に獲っていいとぼんやり思っていました。
囲いがしてあるようなのは別だけど、雑木林みたいな手入れされてないとこはいいのだと。
だから、柿やみかんをもいでもいいし、せりやつくしを摘んでもいい。
いると思いますよ、そう考えてる人。
実際、クルマを路肩に停めて、収穫に励んでいる人をよく見かけます。
その代表格が栗。
木から落ちて、道端に転がってますもんね。
だからと言って、山に入り込んで、ごっそり持っていこうとすると、山の持ち主に怒られます。
要らないくせに、文句は言いたい、そんなもんです。
都会では、結構なお金を出して、栗を買ったりするのでしょうけど、こっちでは貰うもので、金銭的な価値はなかなか。
このあたり、タケノコとも似ていて、くれるからと言われても、そんなに喜びません。
そして、もらったら何かをお返しするのが田舎の掟。
釣り合うような農産物があればいいけど、ないときは菓子折りに化けたりで。
これをこのへんでは、“ブツブツ交換”と呼んでいます。
面倒くさいと思いながら…??
今月から野菜カレーに栗が加わりました。
貰いものですけどね!?