都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

アタマがよくなる勉強会④

今は無き長銀総合研究所の初代理事長・竹内宏氏が著した『竹内流 頭の鍛え方』(PHP文庫)は、「アタマのよさとは何か」の疑問を氷解させてくれました。
著者は、頭には三種類あると言います。
ひとつめは“シャープな頭”。
記憶するチカラのことで、一般に「アタマがよい」とされるのは、ここの部分の評価です。
ふたつめは“タフな頭”。
おそらくは無理だろうという困難な命題も脳みそが汗をかくほどに粘り強く立ち向かっていくと、できちゃったりすることがあるわけです。
みっつめが“センシティブな(感動する)頭”。
自分のまわりで起きている現象や周囲にいる人間の美点を見出し、感動することによって、自分の中に取り入れ、真似することができるってこと。
なるほど、学校で評価しているのは一番目のみなので、タフさやセンシティブさは数値化が敵わず、軽く見られているように思います。
一流大学を出た人が、社会に出てから大したことなくなってしまうのは、“タフ”と“センシティブ”をバランスよく鍛えなかったからだと言うことです。


昔の私のボスは、タフさとセンシティブさにおいて、凄い能力を持った人でした。
それは、生まれ育った環境と人との出会い、経験がすべて実になっていったもので、本人も確信犯的に、周囲からのエネルギーを残さず取り込む、そんな努力をしていました。
自己啓発を積み重ね続ける人。
そして、「素晴らしい」「スゴイ」「素敵」「驚いた」「感動した」「へーっ」「ほーっ」「ビックリしました」「初めて聞きました」「もっと教えてください」なんてことをしょっちゅう言っていたのを思い出します。
自社ビルのガードマンが、「こちらの会社で私たちに一番深くお辞儀されるのが、社長さんなんですよ」と言われたのも誇りでした。
いえ、何が言いたいかというと、“センシティブな頭”を鍛えるってことです、
感動、してますか?

(つづく)