前職の朝礼では、社員教育の一環として、持ち回りで一分間スピーチをさせていました。
テーマは自由なので、何を題材にしているかで、その人の考え方に触れることができる。
コミュニケーション強化でもあったのです。
ある日、K子さんが『ポリアンナ物語』というテレビアニメの話をしました。
私は見たことがなかったのですが、何でもそのストーリーの中で、一日に起こった出来事からの“よかったこと探し”というのがあって、それがとてもいい習慣だと言います。
アニメねぇ?見てんだぁ。ぽりあんなねぇ。よかったことさがし??
K子さんは、カトリック系のお嬢様学校卒で、おっとりした語り口が聖書っぽくもあり、なんとなく納得しておりました。
会社は、“いけなかったこと探し”をしますからね。
いや、まてよ。
みんなから嫌われている人にでも、その人を愛している人が必ずいる。
それは、その人のいいところをたくさん知っているからだ。
なるほど、よかったこと探し。
そういうチカラがつけば、人生変わるかも。
こうして、私は、他人の長所を見つける旅に出ました。アニメの話に触発されて(笑)。
だけど、そういうのって、なかなか難しいみたいです。
世の中の評価が減点法ですから。
茂木健一郎氏によれば、脳は喜ぶことによって成長するので、脳が一番喜ぶことを毎日続ければいいんだそうです。
毎日、人に話しきれないほどたくさんの「いいこと」を見つける。
そう、ポジティブシンキングこそ、脳が喜ぶのです。
そのためには、新しいことに挑戦し続けることが重要らしい。
いつもと変わらない日常では、そんなに喜べませんから。
(つづく)