都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

もののけ姫

20年くらい前の話だけど、佐賀県美輪明宏さんと平野レミさんのトークショーを行ったときのこと、打ち合わせでレミさんが「私、シャンソンを歌っちゃおうかしら」と茶目っ気たっぷりに言ったときのスタッフの凍りついた感じ、今でもハッキリ覚えております。

平野レミさんのシャンソンは、頑張ってるなぁって思わせるもの。
音階に詩を合わせるのに必死で、セリフで言うところの棒読みであります。
ほとんどの素人は、そんなもので、音程とリズムが安定していれば、歌が上手いと評価される、それがカラオケレベルです。
まぁ、プロの歌い手でも、そんなのが増えちゃったから、聞き手の評価も甘くなっちゃってるかもしれませんけどね。
白組のトリが中居クンだったりしますから、それさえも怪しい。

そんな状況に一石を投じたのが、年末の『第63回紅白歌合戦』でした。
もちろん、美輪さんの『ヨイトマケの唄』のことです。
この唄の背景には、職業差別や第三国人に対する人種差別があり、音階やテンポを少しだけ外しながら、親子の情愛を表現していく美輪オーラには、鬼気迫るものがありました。
まさに、芸術です。
おそらくは、自身の衣装や髪の毛からシンプルな照明までも、自身のアイデアによるものでしょう。
バラエティ番組ではチャラチャラしているように見えるけど、年に数回の舞台を演出し続けていますから、どう魅せるかはお手のもの。
今回が初出場だなんて、不思議ですね。
77歳か。
あと、何回観られるのかな??