「黒いネコでも、白いネコでも、ネズミを捕るのが良いネコだ」
これは、鄧小平が生産力主義に基づく経済政策を語ったときの言葉ですが、保険会社もそんな考えでいます。
つまり、何だっていいから新契約が欲しいってことで、営業職員や代理店をその手段とみなし、スクラップアンドビルド方式で前へ進んできました。
人口が増えているうちは、それでよかったのだけれど、ピークを超えてパイの奪い合いになると、ネズミを捕らなくなったネコが邪魔になります。
自分でネズミを捕れば、ネコに分け前をくれてやる必要がないことに気付いてもしまいます。
それが、インターネットってこと。
お客様は、営業マンが嫌いです。
欲しくもないときに、入りたくもない商品を売りつけようとするからです。
それなのに、保険会社は、営業職員や代理店にセールステクニックを教え込む。
最近の流行りはコンサルティングセールス(加入保険の洗い出し)ですが、そんなことを望んでいる消費者は、ほとんどいません。
ますます、インターネットが説得力を持っていくのです。
(つづく)