都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ネット生保④

地方都市にある小さな鉄道会社が保険代理店を始めました。
全くの異業種からの参入ですが、この会社にはある目論見があったのです。
そして、どこにでもあるような田舎の中小企業だった会社は、全国レベルの異常な頑張りを見せて、毎年その保険会社の全国販売ランキングにおける上位常連となりました。
地方都市の場合、人口に限界がありますから、保険契約を多く持つにはハンデがありますが、それをものともせず、それはもう努力しました。
いつの日か、保有契約は30万件を超えます。
そこで、百貨店事業を立ち上げたのです。
鉄道会社が地の利を活かして百貨店事業に参入するのはよくある話であるものの、ひとつ大きく違う点がありました。
それは、顧客データを大量に持っていること。
家族構成や生年月日が分かっていれば、ダイレクトメールを的確に打つことができるのです。
百貨店事業が軌道に乗ったのは、言うまでもありません。
こういうのって、ほかの仕事にも当てはまりませんか?

つまり、お客様と人間関係ができたときに、ほかの商品をアプローチすることが考えられます。
保険代理店は、親会社の手先として活動するのではなくて、自分のプランに基づいて、マーケットを動かしていく、そういうセンスが問われているのです。