小学生のころ、どうしてもウクレレが欲しくなり、誕生日のプレゼントに買ってもらいました。
バッキー白片の教本を片手に、何とか独学(ってほどでもないけど)でC・F・Gのコードを弾き分けるようになったのです。
目的は、学芸会での余興、ウクレレ漫談をするためです。
当時、日曜日の12時に『大正テレビ寄席』というのがあって、我が家ではこれを観るのが定番。
「バーゲンだよー」
司会の牧伸二が私の中のヒーローでした。
だから、真似をします。
牧伸二といえば、ウクレレ漫談だったのです。
「あーあーやんなっちゃった、あーあーあーおどろいた♪~」
こんなの真似して、クラスで聞かせてたんだから、今考えるとうっとうしい子供です。
他人に笑われるのが快感で、羞恥心というものが、ほとんどありませんでしたから。
想像してください。家で練習する姿を。バカバカしいねぇ。
その牧伸二氏が、多摩川で入水自殺したんだそうです。
いろいろイヤになっちゃったんでしょうね。
享年78歳。合掌。