準限界集落で暮らすお店のオバチャンは、65歳だけど部落の中で若手です。
クルマを運転できるので、いろいろ頼まれる。
交通機関がないし、周辺に小売店がないから。
先日は、「缶ビール、買ってきて」って言われたそうです。
面倒だと思いながらも、言うことはききます。
だって、(命じたのは)年上だし、クルマの運転ができないから、助けてあげなきゃいけないし。
で、願いを叶えたものの、代金はもらいそびれたんだとか。
「だって、向こうが払わないし、お金をくれとも言いにくいし…」
そういうのって、人によるとは思うけど、あり得ることですね。
カントリーライフの基本は、物々交換にあります。
畑で獲れたと言っては、際限なくくれる。
だから、見えない義理のようなものが生まれ、借りができたみたいになることも。
結果、細かいことは言えなくなります。
これも、人によるんだけど。
周囲に何もないので、寺社仏閣が一番大切な公共施設になります。
そういうところは、寄付で成り立っているだけでなく、労力も要求してきます。
神輿だったり、草刈だったり、イベントへの参加要請だったり。
大勢いれば、サボったってわかりゃしないけど、準限界集落ですからね。
お年寄りにとって、神仏は絶対です。
それでも、人によってはバカバカしいと思うわけです。
お酒を飲もうにも、相手がいません。
家で飲むばかりでは、面白くないんだけど、居酒屋なんてないし…
だから、理由をつけては誰かの家に集まり、飲み会が開かれます。
せっかく、自治会費を払っているんだから、堂々と。
年寄りが多いもんだから、酔い方にかなりの格差があり、絡む人もいるので、面倒くさいことになる場合もある。
人によっては、バカバカしいと思うわけです。
いろいろおかしいぞと思っても、意思決定は長老支配であり、変わることを嫌います。
うーん、このたびの事件に触発されて、あちこちで燻っていた問題が噴出するような気がします。
このあたり、学校のイジメとよく似ているんだなぁ。