今、プロ野球では、日本記録に向けて、静かなチャレンジを続けている男がいます。
それは、広島カープの菊池涼介選手。
一昨年のドラフト2位で中京学院大学から入団した内野手で、プロ入り後はショートからセカンドへコンバートされました。
元々、身体能力には定評があり、肩も強いので遊撃手として期待されていましたが、セカンドのレギュラーだった東出選手の離脱によって、運命が変わったのです。
ショートには梵選手がいますからね。
で、何の記録かと言うと、二塁手の捕殺・シーズン記録です。
捕殺とは、送球を行ったり、打球や送球の方向や速度を変えるなどしてそのアウト成立を補助することで、ザックリ言うと、二塁ゴロを処理した数を表したもの。
これまでの記録は、中日ドラゴンズの荒木雅博選手が2005年にマークした496で、現在377の菊池選手がこのペースでいくと、512と積み上げる計算です。
二塁手としてリーグ断トツの13失策をやらかしているのも、異常ともいえる守備範囲の副産物でありましょう。
当然にカープの併殺数は、117と両リーグ合わせて第一位。
一番少ない巨人が70ですから、この差は大きいと思います。
<ご参考>
二塁手のチーム別捕殺数(8月17日現在)
広島 407 ソフトバンク 369
中日 334 日本ハム 351
DeNA 315 楽天 329
阪神 313 西武 309
巨人 312 ロッテ 299
ヤクルト 310 オリックス 295