都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

I have never seen such ~

小学生のころこそ、シャーロック・ホームズやルパンを読み漁っていたものの、中学に入ってからは、まともな文芸作品に縁遠く、活字といえば『週刊ベースボール』が専らでありました。
何かに夢中になると、興味のないことが多くなりますからね。
その代わりと言ってはなんですが、勉強ができませんでした。
その代わりと言ってはなんですが、プロ野球のことメッチャ詳しくなりました。

プロ野球は、チームの勝敗もさることながら、選手一人ひとりの人間模様が面白く、教訓的ですらあります。
そのことを教えてくれたのが『夕刊フジ』にコラムを持っていた近藤唯之氏。
独特の「プロ野球史上、~をしたのは○○だけである」の文体に、ワクワクさせられました。
今思えば、講談ですね。
釈台を張り扇で叩きながら、調子を取って引き込んでいくような感じ。
文章はちっとも上手くないし、参考にならないんだけど、実に面白い。
それは、大げさな講談だからです。
講談のようなリズムで大げさな文章を書ける人はなかなかいません。
作者が取材対象に対し、愛情を持っているのもよーく伝わってきました。

最近は、書店で新刊を見ないけど、もう書いていないのかな?
ちょっぴり寂しいです。