都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

ゴーチになります

アイドル時代の松本伊代は、自分の書いた本の内容について質問された時に「まだ読んでないのですけど」と答えたことがありました。
その瞬間、関係者の心拍数が跳ね上がったことと思いますが、タレントによる著作物の多くは、ゴーストライターによる代筆だというのが常識です。
いや、政治家の持論展開や経営者の立志伝なんかもその類でしょう。
何故って、忙しい彼らにそんな時間があるとは思えないから。
自分で書いてみれば分かるけど、400字詰めの原稿用紙300枚程度の文章を筋立てて鑑賞に堪えうるように表現するのは、大変な作業なのであります。
実際には、プロのライターがしっかりと取材した上で、まとめ上げたものの事実関係をチェックするといった程度の関わり方。
そういうの、私もやったことがあります、ちょっとだけ。
だけど、それは許される範囲なんです。
どうせ、芸術性もないし、売れないから。

しかしながら、売れちゃうとなると、話が変わってきます。
前に決めていたギャラでは、納得できないと、ゴーストライターが言い出す。
スケートのメダル候補がオリンピックの演技で使えば、反響が違うのです。
荒川静香選手がイナバウアーで『You Raise Me Up』を押し上げたのは記憶に新しいところ。
なんだかなぁ。


天才モーツァルトは別として、1人の作曲家がヒット曲を多発するなんぞは、信じられません。
創作のためには、それなりの時間が必要であり、野球のピッチャーが連投できないのと同じなのです。
音楽業界に時代の寵児として君臨するA・Yも、そういう組織を作り上げたってことでしょう。
全部を自分で考えられるわけがない。
役者の傍ら、紅白に出続けるF・Mもそう。
彼が作ったってことにしたほうが、もっと売れるってことです。
そういうもの。

そういえば、90年代に稼ぎまくったK・Tは、どうしたんでしょう?
才能が枯れた?
いえいえ、そういう仕組みがなくなったんだと思います。
そういうもの。