現金なもので、これまでほとんど注目されていなかったスノーボードがメダルを獲得すると、一気に情報量が増え、俄か評論家が分かったようなことを言い始めました。
私もその1人です。
これまでは、腰パンがみっともないとか、言葉遣いがなってないとか、トップアスリートとしての自覚のかけらもない、ヤンキーの兄ちゃん風が多かったので、言われても仕方ないようなところがありましたが、五輪メダリストともなると、見えてくる世界が違ってくるようです。
地位が人を創るってのは、あるでしょうね。
これからは、注目されることで、環境が整い、指導者がしっかりして、ますます発展していくように思いました。
よかった、よかった。
ところで、この競技、他の種目と大きく違っていることがあります。
スタート前に、プロジェクターに選手の画像が映し出され、ノリのいい音楽が流れたりして、ほとんどの選手がリラックスした状態であるように見える。
各種競技に共通する緊張感のようなものが、欠けているような気がします。
そして、決定的に違うのが、過去を水に流してくれるってところ。
ほとんどの競技が、一回目と二回目を合計してタイムや得点を競うのに対し、スノーボードでは、二回行って、得点の高いほうを採用するというルール。
つまり、加点方式の考え方ですね、長所を見ようと。
普通は、減点法なんです。
失敗したらアウト。
だから、プレッシャーがかかるんです。
だけど、スノボは違う。
そう、不良を再生させるには、この考え方が大事なんです。
過去は過去、お前にはこんなにいいところがあると…。
なんか、スノボが不良のスポーツであるという論調になってしまいましたが、そんな意味では、少ししかありません…?!。
でも、すごいプレーを観るんだったら、断然、この方式がいいと、沙羅ちゃんを見ながら、そう思いました。