四日間に及んだ延長50回の試合はギネス記録だそうです。
英語では、ラバーボールと訳される軟球は、野球の本場アメリカにない日本独特のもので、危険性も薄いため、小中学生や趣味でやる大人たちの草野球に向いています。
ボールがそれほど飛ばないこともあって、大きなグラウンドの必要がなく、これも日本人に愛された理由のひとつでありましょう。
なので、普通の中学野球部は、軟式です。
昔の野球少年は、ほとんどそのパターンで大人の段階を昇っておりました。
ところが、それでは物足りないと考えた人たちが、各地に硬球を使用するクラブチームを作ります。
ボーイズリーグだったりリトルシニアだったり。
チームはメンバーから徴収する会費で運営されていて、指導者には不動産屋っぽいやたらと声の大きいオッサンが普通です。
こうした大人たちは、教える技術ももちろんですが、スカウトするネットワークが見事に張り巡らされているのがスゴい。
不動産屋ですからね。
有望な少年は、甲子園常連校の監督に繋がっていくという図式です。
これに対し、中学校の部活動では、そんなルートが用意されていないのです。
(つづく)