都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

監督の器

プロ野球の監督は、なかなかの激務です。
勝負の世界であり、いつも勝てるわけではありません。
それぞれの局面における小さな判断がたくさんあるし、シーズンを見据えての長期ビジョンを持たなければならない。
選手一人ひとりは、それぞれの生活がかかっているし、家族の抱える特別な事情も考慮する必要があります。
その上で、チームワークは大事だし、個々のプライドも尊重せねばいけない。
プライベートでも問題を抱えます。
家にいる時間は、ぐーんと少ないですからね。
妻だけならいいんだけど、子供がいると…。
放っておいて、すくすく育つのは例外でありましょう。

  「お前のおやじ、また負けた」

イジメが紙一重のところにあるし、健康にだって影響する。
だから、子供なんて、いないほうがいい。
いっそ、独り者だったら、もっといい。
日本ハムの栗山監督が素晴らしいのは、プロ野球史にも稀な、独身監督ってところが大きいのかもしれません。

そして、もう一つ大きなポイントは、フロントとの関係性です。
つまり、中間管理職としての自覚がないままに、現場だけをまとめようとすると、大きく足をすくわれるってこと。
実際に12球団の監督を見ると、フロントが御しやすい温厚で無難な人材が揃っています。
選手会長を務め上げ、労使交渉に臨んだ古田や岡田には、声がかからないのが実情です。

最近の新しい流れは、選手のボイコットを受けた西武の伊原監督が辞任に追い込まれた事件であります。
まぁ、成績も悪かったんだけど。
長い裾のユニフォームや茶髪・ひげを禁止、門限を午後10時に設定するなど野球以外の部分で厳しい戒律を求められたのが嫌われた理由なんだと。
後任の田辺監督は、なんでもありで、選手の評判がいいらしい。
時代だねぇ。

そして、もっと驚くべきは、ファンが就任反対の署名を集めた東北楽天イーグルスのケースです。
マスコミの間でも、評価が真っ二つに分かれる大久保監督。
なんでも、三木谷オーナーの覚えがよろしく、立花球団社長とはほとんど会話がない状態だとか。
ここは、地雷だらけなので、一年持たないと見ています。


試合がなくても、いろんな人間模様が垣間見えて、ストーブリーグも楽しいのであります。