独走する理由①
広島カープが圧倒的な力の差を見せて、セ・リーグ首位を独走しています。 打力や投手力といった表面的な戦力には、それほどの違いがあるとは思えませんが、守備力と走力に次元を越えた強みがあり、そのことに引きずられるように、新しい選手が台頭してくるのです。 内野ゴロの処理数を比較するため、各球団のポジション別補殺数をみてみましょう。 《球団別補殺数》 一塁 二塁 三塁 遊撃 広島 79 328 150 305 中日 70 277 150 288 ヤクルト67 283 133 262 巨人 42 300 150 250 横浜 60 262 162 232 阪神 41 249 124 238 広島の二遊間は際立っており、一塁手も巨人や阪神の2倍を処理しています。 これは、カープの守備位置が普通よりも深めなためで、一試合に二・三本のヒットを防いでいると思われます。 岡田・戸田・中村恭などの新戦力が育ったことと無関係ではありません。 ゴロを処理すれば、併殺にも繋がるのです。 阪神の投手はストレスがたまりそう。 (つづく)