都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

通訳

痛風については、このブログでも何度も書いておりますが、その後も完治することなく、年に2~3回の発作を経験しながら、関節のあちこちに潜む尿酸を順調に育てています。
彼らを起こさないためには、暴飲暴食を避けること。ダメだと言われているものは、できるだけ食べないようにして、また、飲まないようにするのが大切です。
そうは言っても、仙人みたいな暮らしはなかなかできないので、妥協点を求める。
そこで、クスリを、となるわけです。
これが、ネットで簡単に入手できればいいんだけど、ルールでそうはいかない。で、医者へ通います。

私がお医者さんを否定的に捉えているのは、スキキライの話ではありません。
今まで、10件以上の病院に通ったけど、私以上に痛風に詳しい人がいなかったからです。
ほかの病気の人がどうしているのかは知りませんが、痛風で発作を経験した患者は、例外なくこの病気に向き合います。それは、黙って医者の指示に従っているだけでは、どうにもならないから。寝ててもダメだし。
逆に言うと、痛風患者と対峙する医者は、患者を上回る知識と経験がなければ、会話が成立しないのです。
だから、みーんなダメ。
となりのおじさんがうるさいから静かにしてなさいみたいなことしか言わない。いや、言えない。

ところが、いるもんですね、いいお医者さん。
越してきて、発作が起きて、しょうがないから「痛風」「徳山」「内科」で検索して受診したクリニックは、名医でした。よくご存知。
症状が安定すると、クスリを一か月分処方してくれます。普通は二週間なんだけど、一ヶ月。
この病気で通っていても、痛みがない状態だと、何もすることがなく(せいぜい血圧を測る程度)、経験が浅いカップルみたいな白けた時間が経過します。
なので、一ヶ月はありがたい。季節がちょっとずつズレこめば、会話も弾む、そういうものです。

それで、気がついたのが、医者の存在感です。
つまり、内科医のやっている仕事のほとんどは、クスリの仲介です。不動産屋と似たようなもの。
直接、薬局へ行けばいいようなものだけど、そうはいきません。
そこで、彼らに求められているのが、通訳としての役割なんです。
患者の状態を的確に掴みながら、その理解力に合わせて、分かるように伝えていく。
そういう仕事だと考えている医者は、意外に少ないものなのであります。