都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

イジメ

笑いのベースになっているのは、ボケとツッコミであって、芸人はなんでもないようなことをフィーチャーして、それにかぶせるという形でウケを狙います。
敬愛する師、萩本欣一氏によれば、最近は巧いツッコミがいなくなっており、それはテレビが多用しているテロップのせいだと一刀両断していました。
なるほど、ボケるのは簡単だけど、ツッコミにはやり過ぎてはいけない難しさがあります。
やり過ぎると、イジメになるからです。ここのところ、理解が浅い人が多い。イジメって言うのは、やってる本人は自覚していないことが多いのです。
ツッコミは、単独であることが大前提で、ツッコミ側が多数派になることがイジメになるのだと。
ここのところ、大事なポイントです。
つまり、失敗している人、弱っている人を大勢でイジることがイジメだと認識すること。
そういうのが分かるのは、会話の中に客観性を持つことであって、お笑いの達人は、その次元でもって話しているのです。『ワイドナショー』で、多摩美術大学佐野研二郎氏の葬式もどきのイベントを批判しておりましたが、こういうのに乗っかる輩が本当に恥ずかしいと思う。それに比べ、上手に出たり引っ込んだりする松本人志を見ながら、似てるけど違うんだなぁと、そんなことを考えました。