都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

人生で大事なことは…

子どものころ、両親からお小遣いをもらったことがありませんでした。
だから、友人たちと駄菓子屋に行っても、私は仲間に入れません。
「うちは、買い食い禁止だから」と言い訳していたけれど、ちょっぴり辛い貧乏ネタです。
しかしながら、マンガ以外の図書購入については、頼めば何でも買ってもらえました。正確に言えば、支払うのは祖父母であり、月に一度、顔を見せに行っては、シリーズものを制覇していったのです。
だから、絵本の読書量はハンパない。
会社の経費だからと言って、調子に乗り使いまくるサラリーマンみたいな少年であったのです。
そんな訳で、少年ワカバヤシの倫理観は、異常に育ちます。人生で大事なことは、みんなイソップみたいな絵本で学んだのであります。

以下は、私がいまだにバイブルとしている寓話のベスト5です。

第五位 「よくばりな犬」
  犬が肉を咥えて橋を渡りながら、水面に映った自分の姿を勘違いし、それをよこ せとばかりに吠 えたところ、咥えていた自分の肉を失ったという悲しい話です。それ以来、本当は欲しくても欲しくな いフリをする習性となりました。
第四位 「アリとキリギリス」
  これは定番ですね。だけど、群れているアリよりも、一人で楽しそうに生きているキリギリスのほう に、共感を覚えたのでありました。
第三位 「キツネとツルのごちそう」
  なんでそうなったかは、よく覚えていないけど、キツネがツルを自宅に招いたとき、平べったいお皿 でスープが出てきて、ツルは飲めず、今度はツルがキツネを招待して、細長いつぼ状の器でスープ を出したら、今度はキツネが飲めなかったと。やられたら、やり返すという世の中のルールを学びま した。だけど、キツネは手を使えば飲めるんじゃないかと多少疑問です。
第二位 「裸の王様」
  本当のことを言って何が悪いって話です。                                   こういう王様が、ビジネス社会では未だに多くみられます。
第一位 「北風と太陽」
  まず、すごいと思うのは、北風がしゃべるってところです。こういう擬人化は、凡人にはできない。  そして、両者の距離感と位置関係が見えません。まぁ、それはそれとして、太陽が取った手法は、い ろんなものに応用がきく話であり、私が教育の仕事に目覚めたきっかけでもあります。
今、考えると、どれもが意外なオチを持っており、それが将来の落語好きに繋がったのだと思います。
人生で大事なことは、みんなイソップみたいな絵本で学んだのであります。