いよいよプロ野球開幕です。
セ・リーグは、巨人が7割、広島が2割、DeNAが1割といったところ。
前年の覇者は、二番手止まりというのが、おおかたの見立てです。
近年は、連覇するのが難しくなっているというのもあるでしょうが、やはり、両チームの資金力に任せた巨大戦力は見逃せません。
しかしながら、野球はチームプレーであって、投手と打者の能力だけで比較すると、見落としてしまう項目が、いくつもあるようです。
そのひとつが、「2ストライクアプローチ」という考え方。
具体的に見てみましょう。
<2016年チーム別ストライクカウント別打撃割合>
0ストライク 1ストライク 2ストライク
日本ハム 19.1% 25.7% 55.2%
ソフトバンク 21.3% 28.3% 50.4%
広島 22.2% 25.6% 52.2%
巨人 24.3% 28.8% 46.9%
日本ハムの打者で、2ストライクに追い込まれる前に打つ割合が5割を超えている(いわゆる早打ち)のは、一人もいません。
外国人のレアードでさえ、この指示を守っています。
巨人では、坂本・長野・阿部・村田と、軒並み(50%超)早いカウントから打っています。
その差は、先発投手の投球数の違いとして表れ、結果として自軍の投手が先にマウンドを降りる展開に繋がっているのです。
それがすべてではありませんが、例えば難攻不落の好投手を前にしたときに、こうした思想があるのとないのとでは、大きく違ってきます。
だから、ソフトバンクはともかくとしても、巨人の優勝はない!と断言するのであります。