都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

喝!

同じ野球だと言っても、90年ごろからその中身は大きく変わっています。
最大の違いは、球場の大きさ。
その昔、ジャイアンツの本拠地である後楽園球場は、両翼90メートルとありましたが、実際はもっと短かったようです。広島市民球場だって、川崎球場だって、なんばにあった大阪球場だって似たようなものでした。
そういう狭いグラウンドで王や野村、落合らがホームランを量産していたのです。
逆にいえば、ピッチャーは大変です。
そういう中で、日本野球独特の変化球文化(?)が生まれました。
ストレート勝負は出会いがしらがあるので、コーナーを変化球で狙うという。
それが、昔のベースボール。

人工芝だ、ドームだと、球場の作り変えがあったのが90年ごろの話です。
それには、老朽化もあるし、客席数を増やしたいという思惑も絡んでいます。
そして、サイズが国際規格、つまり両翼100メートルが常識になりました(現在100メートルに達していないのは、甲子園・横浜スタジアム・ロッテマリンのみです)。
その結果、外野が広くなったので、強打者だけど肩の弱い選手は淘汰されていきました。
その代わりに、指名打者制度が生まれます。

パ・リーグ指名打者を採用すると、スターティングメンバーが一人多くなって、偵察メンバーであるアテ馬を使うのがもったいなくなります。そこで、予告先発の採用。

投手の分業制が始まったのも、このころです。勝利の方程式ってやつ。
ピッチャーは消耗品であるとのメジャーの考えを受け入れ、かくして、ベンチ全体の総力戦で闘う現代野球となるわけです。
交替の選手が増えて、試合時間はどんどん長くなります。
なかなかホームランを打てないことから、身体を大きくする選手が増加。
その結果、ケガが多くなります。
そして、飲食等で不摂生をする豪傑など、ほとんどいません。

つまり、ひと昔前の野球理論は、通じなくなっているのです。
自分が現役のころは、こうだったというのを聞かされるのが空しいのであります。