都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

一網打尽

クロマグロの幼魚を市場では「ヨコワ」と呼んでいます。
ものすごいスピードで泳ぎ続け、釣り上げるのが難しくて有名なクロマグロ
メバチマグロやカジキマグロは邪道でありまして、あくまでクロマグロが本物です。
だから、別名は本マグロとも。

100キロ前後が普通ですが、育ったやつは300キロに迫ることもあって、こんなもん、網にはかかりません。
釣り師は、応援団の団旗を結んだ太い棒を竿として、身体に定着させて、命がけで格闘するのですが、その様子がすさまじく、青森県の大間あたりで、冬場にちょくちょくドキュメンタリー番組が企画されます。
一本、獲れば、100万円超ですからね。
そりゃあ、イワシやアジなんかをちまちま扱うよりも、男らしい。
まぁ、そんなクロマグロにも青春時代があって、それがヨコワ。
これも、10キロを超えるあたりから、同じように美味しい。
市場で、欲しがっている人は、いくらだっているのです(私はキロ1000円で入手しておりました。本マグロに比べ格安です)。


一昨日のブログでサンマが激減していると書きましたが、本マグロは豊漁だとの報道が。
よくよく調べてみると、ヨコワのことでした。
つまり、子どものマグロが網にかかるってこと。
それぐらい、今の漁法は根こそぎで、底引き網が通り過ぎるとぺんぺん草も生えないくらいの勢いです。

国際ルールでは、本マグロの漁獲量に制限がありまして、単純に喜んでいる場合ではない。
本当は30キロ未満の本マグロ(ヨコワ)は獲っちゃいけないんです。
かくして、国際的な取り決め枠を二年連続で、超過する事態となりそうです。
当然、制裁がありますよね。
だからって、網、止められないし・・・
近い将来、食べられなくなるかも、マグロ。
困ったねぇ。