都会のネズミと田舎のネズミ

読書ネタ、スポーツネタ、お笑いネタ、時事ネタを拾いながら、笑いの方向へと導きます。3打数1安打を目指しています。ハズレよりもアタリを読んでください。

個性の尊重

前の会社で、聴覚に障害を持った女性を部下に持ったことがあります。
その当時(20数年前)は、積極的な障がい者雇用が初めてのことでもあり、受入れに名乗りを上げる部署が少なかったため、人事部からは人数枠としてカウントしないと言われておりました。つまり、そのために人員が減ることはないので、プラスアルファとして考えよ、と。

職場内には、否定的な意見もありましたが、それは会社の方針でもあります。
それに、フタを開けてみると、その人が優秀だったこともあって、みんなの見る目が日に日に変わり、積極的に手話を覚えようとする動きも出てきて、新しい感情(思いやりの気持ち)が生まれてきました。
考えてみれば、障害手帳を交付されていなくても、性格的に問題を抱えたような社員は、いくらでもいるわけで、耳が不自由だというのは、個性のひとつにすぎないっていうこと。
本当は、そんな話、学校や家庭で片付けておきたいところなんですけどね。

その女性に言われた(?)ことばは、今でも心に残っています。
 「障害は不幸ではない。だけど、不便ではある。その不便なところを少しだけ助けてください」