私の小学校の通知表には、その通信欄に、必ずと言っていいほど、こう書かれていました。
「落ち着きがない」
「忘れ物が多い」
「授業の邪魔になることがある」
親への告げ口ですね。
ちゃんと、しつけてほしいとのメッセージが読み取れます。
しかしながら、いまどきの親は、大事な子供に失礼なことを言うなと逆切れしかねません。
そこで、学校の先生の間で『小学校通知表ポジティブ所見辞典』というのが流通しているんだそうです。
ネガティブな特徴をいかにポジティブに言い換えるかについて、その例文を低・中・高学年と3パターンずつ示すといいます。
たとえば、「仕事を忘れがち」という弱点は、
低学年「教師に言われて思い出せば、きちんと仕事を果たす」
中学年「友達に声をかけてもらうとできる」
高学年「声をかけてくれた友達に感謝する」
と言い換えられます。
そうすると、教師はこんな風にアレンジします。
「○○委員会の仕事を忘れそうになったときに友達から声をかけてもらい、きちんとやることができました。『○○さん、ありがとう』と感謝の言葉が自然に出ていた姿に周囲も笑顔になりました」
なるほど、そうきましたか。
そんな風に書かれたら、親御さんとの会話も弾むことでしょう。
この手の教師向けマニュアル本は、結構な数が出版されているそうです。
ということは、会社でもそんな本を買っておいたほうがいいんでしょうね。
きっと、打たれ弱いから。
気ぃ遣うなぁ。